漫画とマンガの表記

 漫画は1日3〜4時間さんで言及されていた事について、ありがたくもココも一例に入れていただいていたので、私の考えも少しだけ。

 「漫画」を辞書でひくと

  1. 単純・軽妙な手法で描かれた、滑稽と誇張を主とする絵。
  2. 特に、社会批評。風刺を主とした戯画。ポンチ絵
  3. 絵を連ね、会話の文を書き加えるなどして物語風に仕立てたもの。

 とあります。(岩波書店広辞苑』第四版)
 普段、我々が単行本を買ったり、雑誌で読んだりしているのは3でしょう。
 1と2の意味ももちろん通じますが、今では「漫画」という言葉は3の意味で使われていることが最も多いのではないでしょうか。


 これが「マンガ」あるいは「まんが」という表記になった場合はどうでしょう。
 多くの人は3の意味で受け取るでしょう。というより、「マンガ」「まんが」の表記では1と2の意味は失われているような気がします。


 「漫画」より時代が下って、純粋に3の意味だけで使われるようになったのが「マンガ」「まんが」の表記ではありますまいか。
 「漫画」の表記が「マンガ」より堅い印象があるのは、画数と字面の話だけでなく、1と2の意味を尻尾として持っているからのような気がします。
 「漫(そぞ)ろなる画」という元々の意味を尾てい骨として。


 あと「コミック」と言った場合、コレは内容ではなくて販売形態・流通などに関わる「モノ」について指しているような気がします。
 「コミックを買う・読む」は言えますが、人と漫画の話をしていて例えば「手塚治虫のコミックの凄さっていうのは……」「浦沢コミックのキャラ描写っていうのは……」という使い方はあんまりしないと思うので。

 でもまあ、私とこのタイトルの表記が漫画であるのは、枳棘という語にマンガではちと軽いかな、程度で深い意味はないのですが。書いている内容もテキトーですし。

 以上、とりとめもなく、今更な事を書いてみました。