「FlexComix ブラッド」07-12-05

TOBI「眼鏡なカノジョ」第六話:透き通る心

 今回は眼鏡カップルのお話。
 付き合って半年、まだ初々しさが抜けない微笑ましい二人。ちょっとしたきっかけで互いの眼鏡の取り違えが起こって――という。
 彼氏の眼鏡を物事通して見ることで、彼の物の見方や考え方が分かったらなあ、と思う彼女が可愛らしい。しかし、眼鏡の交換というのは何だかフェティッシュでいいですわよね。

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山崎毅宜白球少女」5発目:スメルズ ライク ティーン スピリット

 前回、みんなの前で感情を爆発させて「野球が嫌い!」と言い放ってしまったことに自己嫌悪を感じている円。たまたま出会った野球部副顧問の花山先生に悩みを打ち明けると、「若人よ、今はとにかく楽しみなさい!」文化祭が迫っている事を告げるのでした。そして再び現れた「リュウさんマスク」。その正体は――やっぱり! 仁義なき戦いが勃発。
 相変わらずキャラ立ってるし、アクションシーンはとダイナミックで見栄えするしでとにかく読ませる作品。悩み多き青春の一コマを過ごす円が、変人とバカ揃いのこの龍ヶ淵で今後どうなるか。
 そして今度は文化祭モードなのか。是非このまま野球をしない野球マンガとして突っ走っていただきたいものです。やあ、実に楽しい作品です。

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カトウハルアキヒャッコ」19コメ:虎子故に迷う鬼心

 狐の口から語られる虎子の過去と家庭の事情。ちょっと複雑な事情を知った友人達ですが、それぞれに違った気遣いを見せる様子が実にいい。それぞれ立ち位置は異なるけれども、虎子は本当に友人達から愛されているのだなあ、というのがひしと伝わってきます。
 気遣い方にそれぞれのキャラの性格が浮き彫りになっていて、カトウハルアキという作家はキャラクター作りが本当に巧いなあ、と感心させられます。
 やっぱり虎子は話の中心なのですが、今まで影響を与えたり振り回していたりした皆に、今度は虎子が支えてもらった、そんなちょっと心に沁みるエピソードでした。

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