山田秀樹『魔乳秘剣帖』1巻
エンターブレインのエロゲー情報誌「テックジャイアン」連載していた作品が遂に単行本化。成人マークは無し。
乳こそが世の理、豊乳にあらねば人にあらずという世の中で、その乳を司る「魔乳一族」。
乳こそが全てなどという理不尽な世の中を正すため、一族を抜けて旅を続ける娘・千房。
その彼女を追って次々と襲い来る魔乳の刺客達。
果たして千房の旅の行く手や如何に!
素晴らしいバカ設定ですな!
帯の惹句に「新感覚時代劇」とありますが、新感覚にも程がありますわい。おっぱい時代劇。
そのバカ設定の上で真面目に王道の時代物ストーリーを展開させている辺りが全く以て素晴らしい。天才かも知れない。
相手の体を傷つけずに斬り、乳の大きさを吸い取る剣術や、猛毒の母乳など、技もいちいちバカらしくて大変にステキ。現代の山田風太郎と言っても過言ではない。いや、過言か。
山田秀樹のシャープでカッコイイ絵柄で、こういうバカなことを大真面目にやってしまうという姿勢はなんとも贅沢で素晴らしい。おっぱいがでまくりの本作ですが、あっけらかんとしていてエロではなくあくまでバカ。バカだなあ、実にバカだ。だが、それがいい。
そして、心震わせる名言も。
「わざと見せるおっぱいなどポロリの前には塵も同然じゃ!!!!」
全くだ!
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