相田裕『GUNSLINGER GIRL』8巻
かつて諜報員として活動していたアレッサンドロと、その彼のパートナーとなった義体・ペトルーシュカ。
「条件付け」ではなく、一個の人格としてサンドロに恋をするペトルーシュカの存在は、他の義体達の心に波紋を投げかける。
ジョゼ&ヘンリエッタにしろジャン&リコにしろヒルシャー&トリエラにしろ、その愛情関係というのが表面上は微笑ましくても、条件付けに根っこがあったためにどこか奇形的だったのに対して、サンドロ&ペトラはちと違う趣きが。
純粋に一人の少女として年上の男に恋心を抱き、自分の知らないその男の過去に嫉妬心を持つ様などは、年相応の女の子らしくて実に可愛い。
しかしまあ、やっぱりバッドエンドかそれに近い結末の予感がヒシヒシと。
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