「チャンピオンRED」07年6月号

 いやー、本当にこんだけ濃くて狂っている(讃辞)作品が詰め込まれた雑誌は他にないよなあ、と毎号強く思わされるRED。
 お色気率も高いのですが、どれもこれも変態性を帯びているのがまた素晴らしい。

山口貴由シグルイ
 凄まじいまでの殺戮劇を繰り広げた牛又師範。その彼の若かりし日のエピソード。
 想い人と別れて、虎眼先生のもとで過酷な修行に励む牛又。しかし、虎眼先生は牛又の心に女への未練があることを見抜いて彼に稽古を付けることをしない。そして一時帰郷した牛又は――
 ああ、壮絶な牛又師範の青春。あんなことをした上で自ら素手で去勢だなんて。原作では妻帯者だったから三重の婿になり得なかった牛又ですが、「シグルイ」中で一番弟子でありながら、なぜ三重の婿候補にならなかったかの理由が壮絶に明かされることになりました。
 あと、濃尾三天狗って牛又よりも年上だったのか!

廣瀬周エル・カザド
 相変わらず派手なアクションと、そこからこぼれるお色気が楽しい。開脚した短パンの股間の隙間から覗く下着の描写とかフェチっこくていいなあ。

戸田泰成ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」
 「それでは」「いってらっしゃい!!!」とか言い出す中条長官と韓信元帥や、「ムゥン!!! 身の程を知れイッ!!!」の濃いィ弩アップで好漢を殲滅するアルベルトが素敵で素敵で素敵すぎる。そして「サリー」まで呼び出すのか!
 もう毎号毎号盛りだくさん過ぎて大変です。もっとやっていただきたい!

二ノ瀬泰徳「魔女の騎士 ヘクセンリッター」
 女装少年に触手プレイに公開羞恥プレイと、相変わらず変態性が爆裂していて素晴らしい。端正ではないのだけれど、この変態性にかける情念のようなものに妙に惹かれるものがあります。