伯林『ふぁにぃみゅうじあむ』1巻

 怪しい品物ばかりを集めた「川口博物館」で、時価300億円という古代ムー大陸の壺を割ってしまい、借金返済のために働く事になった少女・田中由佳(貧乳)。次から次へと妙なモノが運び込まれてきて由佳の受難の日々が幕を開けるのでありました――

 『しゅーまっは』の伯林が「月刊少年シリウス」で連載中の新作。相変わらずのグロと可愛らしさが同居する作風であります。

 「脱水!」のかけ声とともに水分を失ってミイラに変身する幼女や、「焼成!」のかけ声で遮光器土偶になる和風メガネっ娘、「脱皮!」でチュパカブラとなるロリっ娘、「育毛!」のかけ声でイエティになる少女、「吸水!」で巨大なネッシーと化すツインテール娘など、トリッキーにもほどがある布陣。
 更には人型兵器なのに「魔法使い」の少女や、40人の力士を率いる眼帯盗賊少女まで登場し、色々とカオスな感じに。

 可愛らしい幼女達が突如リアル等身のUMA土偶含む)に変身して無茶をやる、という展開が大変に馬鹿らしくてステキ。この絵柄で身も蓋もない事をやってしまう伯林先生は卑怯(讃辞)だなあ、と思うのです。
 人面魚の兜煮ネタとか、力士のテッポウ隊とかのネタも下らなくて素晴らしい。

ふぁにぃみゅうじあむ 1 (1)ふぁにぃみゅうじあむ 1 (1)
伯林

講談社 2007-04-23
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