原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき『Y十M 柳生忍法帖』7巻

やっとの思いで会津への帰還を果たした藩主 加藤明成を迎えたのは芦名衆頭領の芦名銅伯と、彼の娘で明成の愛妾・おゆら。
 敵の本拠地を舞台に会津七本槍の残り3人と、新たに登場した得体の知れない二人を相手に、十兵衛と堀の女達の戦いは続く!


 うむ、時折入る毛筆調で描かれたシーンやキャラが印象的で格好良いなあ。
 というわけで、芦名衆の親玉の怪老人 芦名銅伯の出生と身体の秘密が語られ、七本槍の一人 鞭使いの司馬一眼房との戦いが描かれる7巻。
 全体としては銅伯を挑発し続ける沢庵和尚の活躍が目立つ、ジジイ分の強い巻となっております。
 籠に堀の女達が乗っていると看破した銅伯に対し、飄々とかわしつつも虚実入り交じったギリギリの駆け引きを繰り広げる沢庵がイカしてます。
 そして、やっぱりツメの甘い七本槍の皆さん。どいつもこいつもスケベ心を出すから……実は七本槍は皆ドジっ子の萌えキャラかも。

 それにしても、おゆら様の艶っぽさは異常としか言いようがありません。6巻の時も言った気がしますが。立っているだけでエロいというのは何事か。猫科のエロさと白痴美が融合した大変艶冶な佇まい。

Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖 7 (7)Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖 7 (7)
せがわ まさき 山田 風太

講談社 2007-06-06
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