「チャンピオンRED」08年1月号

チャンピオン RED (レッド) 2008年 01月号 [雑誌]

山口貴由「シグルイ」第五十二話:鬼哭

　斬られた腕の縫合手術を麻酔無し受ける藤木。ゴリゴリとのこぎりで骨を挽き切る描写、見ているだけでも痛いです。
　そして検校がフェラチオ用美童に按摩を施すくらい喜んでいる裏で、雷雨の中聴覚・嗅覚を封じられて、牛股ゾンビに追い詰められる伊良子。
　藤木然り、虎眼先生然り、牛股然り、伊良子さんは毎回辛うじて勝っているけれども、その度に化け物に追い回される事になって難儀なことであるなあ。

八神健「どきどき魔女神判」第4話:オールれんげ攻撃

　レトロゲームマニア少女登場、ということでSNK絡みの危ないネタが満載。最初の頃はゲームのコミカライズだしなあ、と正直甘く見ておりましたが、このところの暴走っぷりは非常に楽しい。ゲームは未プレイなのですが、ここまではっちゃけてはいない――のですよね？

木々津克久「フランケン・ふらん」Ep.8:BEAUTIFUL WORLD

　視力を失いつつある画家に新たな視覚を与えたふらん。人外の視覚を手に入れて、一時は錯乱した彼ですが、最後に掴んだ幸せとは――。
　ああ、いい話だなあ。外から見ててアレでも本人は幸せ、という今までとは逆パターンで。しかし、あの沖田でさえ驚く少女の正体って一体何でしょうね……。

戸田泰成「ジャイアントロボ」第15話:白昼の残月編9/梁山泊崩壊

　幻妖斎を倒し、梁山泊の中心部へ迫る残月。首だけになってもそれを追う幻妖斎。一方、梁山泊へ向かう大作達を襲うカワラザキのじっさま。小物っぷりを遺憾なく発揮している史進。崩壊直前の梁山泊に現れた十傑衆。いやー、細かい部分はおいて、ひたすらに濃いキャラ達と勢いで押すこの展開。展開が全く読めず、次回も楽しみであります。

杉村麦太「アキハバラ無法街」第4話:アキバの夢

　等身大フィギュアVS女装少年メイド。で、最終回となったわけですが。
　アキバの今をパロディとして語りながら、派手でスピーディなアクションで魅せてくれた本作。「ニッチでエッヂが旧アキバのプライド」とは今の我々に向けられている言葉でもありましょう。
　2月発売予定の単行本が大変に楽しみ。