2007年 私的漫画10選

 2007年ももう少しでおしまい、ということで今年印象に残った漫画・面白かった漫画を10作品選んでみました。あんまり多く挙げすぎても読むのも億劫でしょうし、散漫に成ってしまうし。
 色々と面白い作品に出会えましたが、その中でも1巻目が今年発売になっている作品(単巻モノ含む)からの選択となっております。

藤田和日郎邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

 化け物とじじいのバトルがとにかく熱く、そして泣けるとは。
 『スプリンガルド』も非常に良かったですが、個人的にはこちらを。
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土山しげる極道めし

極道めし 1 (アクションコミックス)

極道めし 1 (アクションコミックス)

 「このマンガがすごい!」の2008年オトコ編の7位に輝いた本作。
 実際に食事をしないグルメ漫画というテクニカルな設定が実に面白い。それでいて飯の描写が美味そうなのだからまた素晴らしいですね。
 →感想ページ:1巻2巻

都留泰作ナチュン

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

 沖縄を舞台に展開する海洋SF。緻密に張り巡らされた伏線と波乱に富んだ展開に目が離せません。着地点を決めてそこに向けて着実に書いているのだろうなあ。
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伊藤静福助

福助(1) (モーニング KC)

福助(1) (モーニング KC)

 「幸せ」とは一体何であろうか、ということをしみじみ考えさせられる作品。福助の無私の愛に涙が。
 →感想ページ:1巻2巻

久正人『ジャバウォッキー』

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(1) (マガジンZKC)

 強い陰影のコントラストが付いた画面と、ケレン味溢れまくる展開、個性豊かな恐竜人間達がとにかくカッコイイ作品。エキサイティングなウソの歴史がここに!
 →感想ページ:1&2巻3巻

水上悟志『サイコスタッフ』

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

 「才能」を一つのテーマにして綴られるボーイミーツガール。ちょっと変な世界観の中で展開するこっぱずかしいまでの正当派ラブコメと、熱く真っ直ぐなメッセージ性の融和。
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青山広美/山根和俊『GAMBLE FISH』

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 行き過ぎなギャンブルバトルと濃いキャラクター達がとにかくインパクト絶大。色々な意味で狂っている素晴らしい作品と言えましょう。
 →感想ページ:1巻2巻

山崎毅宜白球少女

白球少女 1 (Flex Comix)

白球少女 1 (Flex Comix)

 明るく楽しくパワフルに、そしておバカに。野球漫画のふりをして、野球とは関係の無い方向へ全力疾走。躍動感溢れる描写、楽しいキャラ達、とにかく読んでいて楽しい! と感じる作品です。
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タイム涼介アベックパンチ

アベックパンチ 1巻 (BEAM COMIX)

アベックパンチ 1巻 (BEAM COMIX)

 不器用な若者達の青春ストーリー……ではあるのですが、「アベック」というスポーツや、それに挑む主人公達のアウトローっぷり、とにかく全てが意外性に満ちております。イサキを通じて溢れるはぐれ者達の詩情が本当に素晴らしい。
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カトウハルアキヒャッコ

ヒャッコ 1巻 Flex Comix

ヒャッコ 1巻 Flex Comix

 個性溢れる魅力的なキャラ達が活き活きとバカをやっている様が本当に楽しい。虎子のおバカっぷりといい女っぷり、とにかく好きだ! としか言いようがありません。
 今年一番の幸せはこの『ヒャッコ』と『夕日ロマンス』というカトウハルアキ作品の単行本が出たこと。
 →感想ページ:1巻2巻



 というわけで、今年の印象的な作品10選でした。
 今年は面白い作品に本当にたくさん出会えました。来年は一体どんな作品に出会えますかね。