「コミックビーム」08年4月号
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: 雑誌
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唐沢なおき「まんが極道」第24話:ルナ先生は俺のヨメ
表紙&巻頭カラー! ……で酷い事をするものだなあ(褒め言葉)
萌え漫画とその作者本人、というお話。ああ、毎度の事ですが因業なことであるなあ。この業の深さがたまりません。
入江亜季「群青学舎」第三十話:七色ピクニック
草原を行くお母さんと三人の子供達。蝶を追いかける子供達と、彼らを見守る若いお母さん、大変に楽しそうで幸せが溢れております。グラマラスで奔放そうなお母さんが子供達に向ける眼差しが実にいいなあ。
タイム涼介「アベックパンチ」第15話:新種の花。
プロテストに挑むヒラマサとコルビーナ。筆記試験が絶望的な二人のために、替え玉としてテストを受けるイサキとメバル。何とか上手くいって実技試験が開始となるが、ヒラマサ達の相手はプロのアベック選手。彼らに挑むヒラマサとコルビーナは。
無頼だけど純な若者達の不器用に走り始めた青春。
「いいじゃねぇか… 不自然だって構わねえ…
運命だのストーリーだの蹴散らして……
新種の花を咲かせてやろうぜ」
というイサキのモノローグ通り、プロテストに合格し、型通りの青春を送れない連中がどんな花を咲かせるか期待。
百名哲「ポカリ」(読み切り)
怠惰な日々を送る大学生達。行き交う人々をベランダから見下ろし、適当な会話を充てる、という暇つぶしを開始、そのうちに、道ばたに花束を捧げる女性を見て――
遊び半分でやっていた中にふと訪れた静寂と小さなセンチメンタル。日常はまた怠惰に流れ始めますが、心にちょっとした波紋を残すのでした。
こういう小さな心の揺れを描くのが実に巧みで、毎回読み切りが載るたび「また次が読みたいな」と思わされる作家さんです。次はいつかな。連載にならないかしら……。