マツリセイシロウ『マイティ・ハート』3巻

マイティ・ハート 3 (少年チャンピオン・コミックス)

　イケメン怪人シヴァルツ再登場！　のエピソードから異様なテンションで始まるこの3巻。
　マイティ・ハートを賭けてシヴァルツとで戦うことになった十市ですが、シュバルツから提案された勝負が「クラッシュボウルデスマッチ」＝「キ○タマの蹴り合い」に耐えた方が勝ち、という非常にバカバカしいもの。パンツを投げつけたら決闘の意思表示だの、玉無しになったら責任もって娶ってやるだの、一瞬で女を妊娠させるだのイケメンさんがらみのエピソードははっちゃけていてステキです。「これがモテるということだ！」の力強いバカらしさもまたステキ。

　そんな感じでキャラ的にイケメンに圧倒されている感もある十市＝ヴォルケンですが、マイティ・ハートとは更に良い感じにラブコメ展開に突入していたり、ワルケロルとの三角関係に挟まれていたり、少年の憧れの存在になったりと少年誌の王道を行く主人公として完成してきた感じ。
　マイティ・ハートの正義感の強い純情おバカ娘のキャラと、良い塩梅で絡んで実に甘酸っぱい＆嬉しいお色気描写多数で華やかな展開になっております。むちむちで色っぽい女の子がやっぱりいいですわね。

　にしてもマイティ・ハートさんは話を重ねる毎に頭が弱くなっているような――いや話・キャラ全体的にバカ度が増して来ております。パロディネタも増えました。この「バカだなあ」とからっと笑える明るさは大変良い物です。