「アフタヌーン」08年8月号
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 雑誌
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篠房六郎「百舌谷さん逆上する」第6話:百舌谷さんの生誕祭。
百舌谷さんの誕生日をみんな祝おうとしているのに、明後日の方向へとすっ飛んでいる周囲の人々の愛情。そんな愛情を拒否してしまう自分を嫌悪する百舌谷さん。そんな百舌谷さんを包み込もうとする樺島君。
みんな心の中は啼いているのに、状況としてはひどく笑えてしまうという。樺島君の扱いのヒドさがよりいっそう笑いと涙を誘います。嫌樺島君は実にいい男だ。ドMだけど。
今井哲也「ハックス!」cut.2:スイッチオン!
アニメづくりをしたい! という意欲に燃えるみよしと、微妙に冷めている他の面々。他の人と微妙にテンポがずれていて噛み合っていないみよし言動が、彼女の「おかしな子」感を増していて心配になるやら可愛いやら。作ってきたパラパラ漫画のセンスも妙ちきりんです。
この妙なテンションが周りの人間をどう動かすことになるか期待。
都留泰作「ナチュン」第26話:追放
世界征服へのアイデアも奪われ、再び暗闇の生活に逆戻りとなったテルナリ。デンカの策謀で命の危険にさらされたゲンさん。そのゲンさんを救ってイルカたちと消えたドル子。海底でうごめく謎の集団などなど、多方面で同時に進行する物語の交差点はどこになるのか。ぼんやりと物語全体の輪郭が浮かび上がってきておりますが次回第一部完結、ということでそれがどの辺まで明らかになるでしょうか。
野村亮馬「ベントラーベントラー」第1回:阿佐ヶ谷パスファインダー
首都圏民営警察外星生物警備課、通称「ベントラーベントラー」の業務は「地球外からの漂着物の処理を在地球外星人に仰ぐ」こと。
阿佐ヶ谷に現れた妙な物体の処理を聴きに行った宇宙人がまた変なヤツで……
と非常にユニークなちょっとのほほんとした日常SF。エビやカニの幼生みたいな外見の宇宙人・クタムさんと澄子のかけあいが楽しく、この先のこのコンビの活躍が楽しみです。