「コミックビーム」08年8月号

コミックビーム 2008年 08月号 [雑誌]

コミックビーム 2008年 08月号 [雑誌]

タイム涼介アベックパンチ」第19話:一寸先の光。

コルビーナを失ったことで少し変わったヒラマサ。「ちがうぜ お前が飲みつぶしてんのはなあ コルビーナに送る金だっ」がセリフ的にも画的にもパンチが効いています。
 そしてイサキに突如振られた「アベック」への道。二人の戦いが形を変えて再び始まりそうです。

入江亜季群青学舎」第三十四話:続々々ピンク・チョコレート

 春日&都のエピソード再び。真のピンクチョコレートを完成させた教授の弟・捨松により都の心は彼のものに。しかし――
 捨松の昏い情念とそれを軽々と超えてしまう都の地力の対比がユーモラス。いやー、都は本当にハイスペックであることだなあ。なんというか、捨松に同情してしまいます。
 とはいえ、心を奪われたままではあるので一体この後どうなるのか。次号に続く。

宮田紘次ききみみ図鑑」第4話:天使の声

 エレベーターに閉じこめられた新米警官と、非常電話で応答する女性警備員。実はその警備員は――
 テレホンセックス! ではないけれども、まあ、そんな感じのシチュエーションであります。こういう艶っぽい画も映えますなあ。お話もほどよくひねりが効いていて気持ちいいです。次はどんな話が来るのか、非常に楽しみ。

上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」第百十七回:○休祭 後編

 後編は中川いさみクマのプー太郎」、とり・みき遠くへいきたい」、うすた京介「ピューと吹くジャガー」、石森章太郎ロボット刑事K」、福満しげゆき僕の小規模な生活」、小畑健DEATH NOTE」のパロディ。どれもこれも絵柄からコマ割から実に「らしい」一休さんが描かれております。この素晴らしいバカバカしさったら! いやー、最高であります。