「コミックリュウ」08年10月号

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 10月号 [雑誌]

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 10月号 [雑誌]

大塚英志/ひらりん「三つ目の夢二」

 んー。きっと色々事情があるんでしょうなあ。
 というわけで、作画担当が変更になって再び最初から。遊び人っぽい伊達男の夢二であります。同じ話でも作家が違うとやはり味わいが大きく変わってきますなあ。とにかく先が気になる話でしたので前の話に追いつくまではまあ演出の違いを見る感じで。

ナヲコ「なずなのねいろ」第10回

 なずなの過去回想編その2。ちんまいなずなもかわいらしいですのう。今も小さいですけれども。正座の件とか時間も守れない人は音が曲がるとか、今に繋がるモノが散見されます。しかしなかなかになずなの生い立ちは複雑そうで。

釣巻和「くおんの森」七頁目:開かずの書

 小説でも詩でも一節を諳んじられる、というのはカッコいいもので。いやまあ、その人の人徳とやりようによっては厭味になりますが。今回はそれが大変に効果的に使われたお話でありました。

坂木原レム「フルイドラット」File.4:Love and Risk

 もう一人のネズミ女でもあるアイドルを追うサイネン達。献身的に彼女を守るマネージャーからの言葉がサイネンに対するミズキの心に波紋を投げかけます。まあ、それほど大きな何かが合ってサイネンにくっついているわけではないですからなあ、ミズキ。これがこの後にどう響くか。そして相変わらず不気味に動いているシルベ室長も。

横尾公敏「妄想戦記 ロボット残党兵」第六話:帝國

 シュマイセン博士スゲー。流石はナチスドイツのマッドサイエンティスト。そして三船らの前に現れた女性士官。内外共にいよいよきな臭くなってきて、いや実に面白い。

いけ「ねこむすめ道草日記」第5話:お祭り騒ぎで道草

 夏祭りではしゃぐ黒菜の前に立ちはだかったのは狛犬の姉妹。やー、デザイン的にとても可愛らしい。そして案外アホの子なのでありました。なんやかんやで友達がどんどん増えていく黒菜の周辺は大変に楽しげで良いですな。