黒咲練導『放課後プレイ』

 年頃のカップルが一つ屋根の下でゲームをやったりぐだぐだとオタ話をしているうちに、いつしか――というお話。

 ああもう、エロっ!
 淫靡というか何というか――籠もったエロスがたまらない作品。

 黒髪ロング、黒ストッキング、目つき悪し(+ときどき眼鏡)、というヒロインの属性が個人的にストライクすぎるというのもありますが、その一挙手一投足の破壊力がとにかく高いのです。
 頬を染めて熱い吐息を漏らす描写、ぬるりとした舌使い、そしてフェティシズムをくすぐりまくる黒ストに包まれたしなやかな足! 直接的な描写は無いだけに、より一層艶めかしさが溢れております。

 ぐだぐだとしたオタ話の中に、互いに悶々としたものを抱えながらのもどかしいやりとりを重ね、ついにキスにまで至る二人。このキスにたどり着く直前のもどかしさとじっとりとした二人の昂ぶりの細微でエロティックな描写には執念すら感じるほど。
 あと、各話のハシラに来るヒロインのイラストが毎回毎回困ってしまうくらいに淫靡な空気を醸し出していて妄想を掻き立てます。そして、ピンナップのカラー画がまたけしからん!(ニヤけながら)

 途中からゲーム4コマの皮をかぶることすらうち捨てて、コマ割がそのシーンを描くためのカメラワークみたいな感じになってしまっておりますが、そういった4コマであること、漫画であること、等々とりあえず置いておいて、独特の陰を帯びた絵柄や上述のような描写にはとにかく惹き付けられる作品。
 万人にはお勧めしませんが、ある種の属性への嗜好を持った人にはクリティカルにヒットすることでしょう。
 同好の士と気になった人は要チェックですよ。ああ、えろい。

 巻数表記はありませんが、新キャラも登場した現在の連載中の分も単行本化するといいなあ。


放課後プレイ』第15話 117P「かるく」より