土山しげる『喰いしん坊!』(12)
喰いワングランプリもいよいよ決勝ラウンド。
第一試合・謎のマスクマン対OKFF所属・甘味の女王高丘桃子の羊羹対決と、満太郎対OKFF所属・ドンブリの安の肉まん対決を描く12巻。
先行逃げ切りを狙って、最初から飛ばして喰うマスクマン。しかし、餡の塊である羊羹の大量摂取は血糖値の急上昇を招いてしまい、完全に手が止まってしまう。
限界を超え、正体がバレても気力で食べ続けるマスクマンが普通に格好良く見えます。
しかし、桃子の喰い方、コレ別に邪道食いでも何でもないよなあ。
そして、満太郎がこの道を進むことを決意した因縁の相手、ドンブリの安との肉まん対決。中身と皮を別々にしてドンブリの水で流し込むという邪道食いに対して、満太郎が用意した策とは!
中身と皮を別々にして、冷ましてからまた詰め直すというものだった!
いやもう、どっちが邪道喰いなのかサッパリ基準が分かりません。それ以前に手間が掛かりすぎやしないか。面白いですけど。
邪道喰いの限界を超えて、なんだか大喰い狂犬のような様相を呈しているドンブリのヤスも面白いし、ダブルスコアが付いてしまっている状況を満太郎がどうひっくり返すかも興味が尽きません。
安定して面白いですなあ。
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