竹山祐右『皇龍飯店』
己の武術を極めるため「北方武人」と呼ばれる達人のもとを訪れ、勝負を挑んだ少女・浬芍凛。しかしその男は飯屋の店主となっており、次々と現れる挑戦者をあしらっているうちに、いつの間にやら彼女は店の看板娘に――
といった感じでWebコミック「MAGNA」に連載していたバトルアクションコメディ。帯の惹句には「武侠アクションコメディー」とありますが、武「侠」ではないなー。
少年漫画の主人公のように真っ直ぐな性格の芍凛は見ていて気持ちが良いし、バトルシーンはテンポ良く魅せるしで、ストロングスタイルのバトル物、といった感じの本作。
女の子が主人公ということで、出るトコ出てしまるトコしまったボディで繰り出す技の数々、毎回毎回デザインが変わるチャイナドレスと視覚的にも大変華があります。
卑怯な手で挑んでくる悪役がいたり、お忍びで訪れた皇帝が実は武術の達人であるとか、気持ちよいくらい王道の話を描きながら、しっかり読ませるあたり上手い。
安易にお色気に逃げず、美少女バトル物として成立させている辺り好感度高いです。(お風呂のシーンとかそのくらいのお色気はありますが)
しかし、「古代中国・猩帝の時代」と架空中国の設定なのはいいのですが、それにしたって、けもの編の帝号は無いだろう、とは思います。
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