桜玉吉『御緩漫玉日記』3巻

御緩、とタイトルに付けたにも関わらず、内容は色々と大変なことになっていたこのシリーズも完結。そして表紙のアゴル大場さんのインパクトの強さは異常。

 それにしても、最終話を見るに、玉さんは本当に大変な状況だったのだなあ。
 そんな中、ギリギリの線で自己を客観化して乾いたエンターテイメントにしていたのは何とも凄いことだと思います。後半はそれでもだいぶ辛い部分はありますが。

 過去のエピソードが多いのも、今に題材を求めづらいゆえの選択なのかしら、と思ったりも。
 小学生時分の、気になる女の子と机の下でヒザを擦り合わせるエピソードとか、トク子ちゃんの話とか大変に淫靡だなあ。

 「今」の玉さんのエピソードを読むに、「漫玉日記」シリーズを読んできた者は、恐らく感慨深いものがあることでしょう。
 
 とにかく、玉さんにはゆっくり休んでいただきたい。
 そして、またいつか復活していただきたい。切に。

御緩漫玉日記 3巻御緩漫玉日記 3巻
桜 玉吉

エンターブレイン 2007-04-05
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