作:武論尊 画:池上遼一『覇−LORD−』8巻

 全く先が読めない、今最も狂っている三国志漫画第8巻。
 ついに献帝を擁した董卓袁紹を盟主として結成される反董卓連合。そして天下無双の猛将呂布

 と、我々が良っく知っている筋立てなのですが――明らかにおかしい。我々の想像を超えた展開てんこ盛り。

 出陣した呂布がいきなり劉備ら三兄弟に捕らえられてしまったり、貂蝉の色仕掛けが董卓に全く通用していなかったりと我々が親しんでいる三国志の物語を大きく逸脱しております。
 そして華雄までもが倭人だったという驚愕の新事実! えええっ!?
 華雄孫堅がマブダチだったという設定だけでも大変な物がありますが、この設定の前には全てが吹っ飛びます。
 それにしても日本から流れ着いて西涼に行き着くって一体どういう旅してるんですか華雄さん。

 いやもう毎回毎回に凄まじいサプライズが用意されている『覇−LORD−』。次は一体どんな展開が用意されているのか全く予想も付きません。

覇-LORD 8 (8)覇-LORD 8 (8)
武論尊 池上 遼一

小学館 2007-04-27
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