原作:青山広美 作画:山根和俊『GAMBLE FISH』1巻
GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 青山広美,山根和俊
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/06/08
- メディア: コミック
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金持ちとエリートの集う学園に転入してきたギャンブラー、白鷺杜夢。
風紀委員を打ち負かし手に入れた百円玉を元に、一ヶ月でこれを100億円にしてみせると宣言する!
100円を100億円とはまた何ともハッタリが効いていていいですわね。
そんな感じでハッタリとケレン味に満ちたギャンブル漫画の第一巻登場。
エリート学園の中に入り込んできた異分子白鷺杜夢。
ハッタリで生徒達の注目を集め、彼を潰そうと挑んでくる生徒達を返り討ちに。
そんな彼の前に登場した教師・阿鼻谷。
「ギャンブルは人の本性にして人生の縮図。なればこそ負けた事が大罪なのだ」
と言い放つ彼が差し向けた次なる刺客は女マジシャン。
提示された勝負はブラックジャック。
その神業のカード捌きを目にして白鷺は言う。
「マジックは光……ギャンブルは闇さ」
いやあ、いろいろと振るっていていいなあ。
どこから見ても「悪役」と主張している阿鼻谷のルックスや、その変態性。
阿鼻谷の前で全裸になって己の技量を証明する女マジシャン・月夜野。
ケレン味とインパクトに満ちたキャラクター達やセリフ回しが大変に楽しい。
いじめられっ子系の眼鏡少年が解説&驚き役としてキッチリ仕事している辺りもポイント高いです。
「ギャンブル」として戦いを繰り広げる者達の虚々実々、丁々発止のやりとりも、緊張感を保ちながらハッタリが効いていてまた魅力的。
次々と濃いキャラが登場し、話が進むにつれてどんどん濃さと面白さが上がってきております。今後の展から目が離せない一作です。