竹林月『ことこと。〜子と孤島〜』1・2巻
東京から遙か南に位置する孤島・琴古島に赴任してきた新任教師・渚青子。
青い空と海を擁する島を舞台に、彼女と島の人々との愉快で人間味あふれる交流を描く作品。
「Webコミックスブラッド」連載中。
1巻の時に感想を書いていなかったので2巻の発売を期に2巻分の総評ということで。
教師でありながらどこか子供っぽさを持ち、元気でサッパリとした性格の青子。
ギャグあり、人情ありで描かれる話の中で元気いっぱいに活躍する青子がとても魅力的。
黙っていれば美人で通りそうなのに、登場シーンから船酔いでゲロゲロと戻してしまって「カエルちゃん」というあだ名を付けられてしまったり、子供達と本気で張り合ったり、でも先生としての優しさをきちんと持ち合わせていたり。常夏の島の中で青子のキャラクターは実に映えます。
そんな青子と個性豊かな島民達との交流が活き活きと楽しげに描かれております。
ずっと続く夏、南国の美しい自然、純朴で優しい人々と青子が暮らす琴古島は一種のユートピアでありますが、そこら辺を衒い無く真っ正面から「ステキなもの」として描いているので、読んでいる方は非常に気持ち良く、素直に「ああ、いいなあ」と思えてしまう魅力があります。
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