ぢたま某『Kiss×sis』1巻
血の繋がらない双子の姉と一緒に暮らしている圭太。
二人の姉、あことりこは圭太にぞっこんラブラブであり、朝からベロチューでクチュクチュしてたり、下着姿で迫ったりしているのでありました。
中学三年生、高校受験を目前に控えながら、そんな二人の姉のラブラブで果敢なアタックの前に圭太はどうなってしまうのでありましょうか。
いきなり湿潤な擬音満載で始まるラブラブでエロエロな物語。
圭太とあこ・りこ姉妹は姉弟ではありますが血が繋がっておりませんし、両親も姉妹と圭太の関係を「ガンガン行きなさい」と煽るという「家族内恋愛」のタブーを止めるものがない状態。太ただ一人が家族であることを理由に踏ん張っておりますが、姉妹の積極的なアタックの前にやはり多感な年頃の男として反応してしまったりドキドキしてしまったりするのでありました。
というように、姉弟の恋愛というとインモラルで陰のある話という印象がありがちですが、この物語はその辺の禁忌をあっさり乗り越え、明るくラブく、且つエロ全開で突っ走っております。
エロいといっても、現在のところディープキスとか、膝の上にお姉ちゃん乗っけて乳首を弄くる程度で、行為には及ばないのですが。
でも、むしろその方がエロっちいのです。
あこは明るくて積極的、りこはクールで積極的、性格の違いはありつつも双子であるが故にやっぱり似ている二人。二人のアプローチのかけ方の違いが展開にメリハリと変化を与えております。
恋のライバルで、圭太を巡って色々ありますが、双子なのでやっぱり仲が良かったり。そこら辺も徹底して影のない明るい作りとなっております。
家族だぞ、姉だぞ、と最初は倫理観で抵抗していた圭太ですが、話が進むにつれ、二人と同じ高校に行くために必死に受験勉強を始めたり(その勉強自体がエロフラグなわけですが)、徐々に「家族」から「女性」へと視点が変化していく様が描かれています。また、今は弟ラブな二人も、その視点が弟から一人の「男の子」に転じる契機が描かれていたりと、その辺はなかなかに丁寧な描写だったり。
1巻で家族の重力を振り切り、男と女の視点を確立しつつある三人。これから先、物語は過激の度合いを増していきそうであります。
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