「チャンピオンRED」2007年11月号
今月号の付録は「聖痕のクェイサー」のまふゆフィギュア。温度によって色が変わるので、こすって熱くすると水着が透けます。「擦る」という行為は男にとって本能的な行為であるから仕方がない。そして男というのは全く馬鹿な生き物であることだなあ。
さて。
ともぞカヲル「デッド・ソウル・リボルバー」
心の闇によって悪魔化してしまった人間を処分する武装祓魔師の少女と、悪魔憑きに襲われて彼女と出会った少年の物語。ゴスロリ衣装に身を包んだ少女が銃をぶっ放すという今風の道具立てではあったり、おっぱいポロリのお色気があったりはしますが、他の濃いぃRED連載陣に比べるとやっぱり滋味というか印象の薄さは否めない感じであります。
山口貴由「シグルイ」
伊良子清玄対牛又師範、ついに決着。
鬼と化して必勝の場を作り上げた牛又ですが、紙一重の差で伊良子に敗北。その最期に「人」としての牛又を描くのが何とも哀しみを誘うのでありました。
八神健「どきどき魔女神判」
小さくなって服の中に潜り込んで乳首につかまってみたり、もっと下の方で「湿ってる」とか「せまい」とか言ってみたりで一体何をやっているのか!
興奮して吹いてしまったらアウトという神判の笛の名前が「カオリク・ローキ」だったりと大変にバカバカしくてステキであります。
戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」
白昼の残月、梁山泊に侵入! 各地に出現していた神体は国際警察連合の戦力を分散させる陽動だったのだ! ……という割には主力中の主力であるところの九大天王全員が梁山泊に残っておりました。
圧倒的な力を持っているハズの神体で攻撃を仕掛ける残月ですが、無明幻妖斎の前には全く歯が立たず。スフィンクスにギャグボールを噛ませてお手をさせるなど素晴らしく魅せてくれております。ケレン味たっぷりで登場した残月もあっさりといったん退場。いや、十分に濃いのですが幻妖斎の方が濃すぎて霞みます。
そして次なる十傑衆「激動たるカワラザキ」登場。
大作少年やロボを置いてけぼりにして、濃いぃオヤジ達の宴が続くのでありました。この素晴らしい濃さはちと余所では味わえません。
藤見泰高/カミムラ晋作「ベクター・ケース・ファイル」
ボケちゃったおばあちゃんのために、思い出の味のハチミツを作るため素人判断で養蜂する女の子の話。基本的にいい話&虫知識のお話なのではありますが、蜂に刺されておっぱいポロリがあったり、ハチミツプレイが挿入されたりとマニアックにお色気が挿入されるこのノリがたまりません。
木々津克久「フランケン・ふらん」
金持ちの娘の誕生祝いとして船上パーティに招かれたふらん。
実は船で出された料理というのが娘の肉を使ったモノで――というカニバリズム全開のストーリー。残った死体の首を使って殺された娘の気持ちを確かめますが……いやー、ヒドい話だ。ヒドい話ではありますがこの無茶っぷりが逆に物語を明るくしていてて素晴らしい。
そして単行本が11月に出るとのこと。やった!!
杉村麦太「アキハバラ無法街」
前回のラストで登場したくるりを「おにいちゃん」と慕う凶暴な大女メイド・すだま。その正体は戦闘マシーンの複合強化猟兵なのでありました。
戦うためだけに生まれた彼女に、他人になんと言われようと兄妹の情を以て接するくるりが彼女のプログラムに変化を起こし、最期にすだまは「人」の心を宿すのでありました。
特異で倒錯した設定の中、王道のストーリー展開と迫力のアクションで魅せる魅せる。出てくる小物が秋葉原の「今」の旬なモノなのもポイント。
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