「チャンピオンRED」08年4月号

チャンピオン RED (レッド) 2008年 04月号 [雑誌]

元長柾木/大熊由護「ヤクザガール ブレイド仕掛けの花嫁」第壱話:出逢い、大本営学園

　「任侠力」という力を持った「ヤクザ」能力者達が、各党派に分かれて学園内で殺し合いを繰り広げる広島私立大本営学園。任侠力を持たない転入生の主人公は運命の女性との出逢い、彼女とともに戦っていくこと。
　突然の告白、突然の殺戮開始と、いきなりインパクト満点の始まりでつかみの強力な新連載。お色気あり過激なアクションありの華やかで過激な描写が素敵です。ハッタリが効いていて真面目にバカが出来そうな設定から今後の展開も楽しみ。

中嶋ちずな「アリスの100°CC」（プレ新連載）

　……狂っている。ただの狂気ではありません、大狂気です。色々な意味でヤバいです。
「女のコのおもらしを逐一チェックしたい！　そんなみんなの願望を叶える」云々と、冒頭の言葉から狂っております。チャンピオンREDの狂気の歴史がまた1ページ……。

南條範夫/山口貴由「シグルイ」第五十五景:兜

　新章開始の扉のあおりと共に、今回から「蝦蟇剣法」の屈木頑之助のエピソードに。舟木道場の娘・千加が登場しますが――まさかこのようなキャラクターに仕立ててくるとは！　山口先生の発想は本当に凄まじい……。
　にしても「乙女は未通ではあったが　営みの手順については双子の兄から充分な説明がなされていた」のコマは色々な意味で凄すぎます。

横山光輝/今川泰宏/戸田泰成「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」第18話:白昼の残月編12/あの日の約束

　竜作兄貴の最期！　幻夜の秘めたる力！　十傑衆勢揃い！　素晴らしきヒィッツカラルドの最強の指！　林冲登場！　と今回もクライマックスだらけ。毎回山場、山場、山場、と来ているので感覚が麻痺しがちですが、この絶え間なく盛り上がり続ける展開と、無茶苦茶に濃いキャラクター達の言動を「そういうもんだ」と納得させられる絵作りは本当に凄いなあ、と思うのです。

二ノ瀬泰徳「まじょろっか」（読み切り）

　「ヘクセン・リッター」の触手マイスター・二ノ瀬先生が読み切りで帰還。触手に寄生された女の子ロッカが魔女学園で巻き込まれるトラブル。今回も触手に深いこだわりと愛に満ちあふれております。うーん、このこだわりは本当に素晴らしいなあ。不定期でもいいので是非また続きが読みたいです。

　しかし、「RED」は本当に極端な才能を惜しげもなく投入してきますな。この雑誌全体が放つ狂い咲き感がたまりません。