小川雅史『超神ネイガーヒーローズ』
- 作者: 小川雅史
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2008/04/07
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
秋田を騒がすホジナシ怪人達と戦う正義のヒーロー・超神ネイガー。「豪石!」の掛け声とともにナモミハギの力を借りて変身し、キリタンソードやカマクラナックルといった郷土愛溢れる必殺技で戦うぞ!
というわけで秋田が誇るご当地ヒーロー「超神ネイガー」が奥田ひとし先生に続き、小川雅史先生の手によってコミカライズ。
結構ファニーな味わいのある元ネタ(→ネイガー公式サイト)に対し、本作はかなりヒーローとしての格好良さ、バトル物としての面白さを追求した作風になっております。マッシブで男前のアキタケンを始めとして、郷土色溢れる必殺技も迫力ある描写とともにかなりキマったものになっていて、敵役のホジナシ怪人のキャラ立ちもなかなか。
要所要所で色っぽいお姉さん方が登場するのもサービス精神があってステキです。イロモノ要素はあるけれども、ネイガーの行動原理やアクションの格好良さは正当派のヒーローとして実に輝いております。
個人的にはネイガーの魅力は方言や郷土愛溢れる必殺技が醸し出す微妙なな脱力感にあるかなあ、と思っておりましたが、敢えてそれらを真っ正面からとらえ直してカッコイイ正当派ヒーロー物として描く姿勢は面白いなあ、と思うのです。
しかし、ネイガーのデザインといい、技や武器のアイデアといい、ご当地ヒーローとしてものすごく完成度が高いなあ、と常々思うのです。郷土愛と特撮愛がすごく高いレベルで結びついているなあ。