ボマーン『ヒントでみんと!』1巻

ヒントでみんと! 1 (まんがタイムコミックス)

ヒントでみんと! 1 (まんがタイムコミックス)

 困ったときに頭の中に解決のヒントが浮かぶという不思議な能力を持った小学生2年生の女の子・みんとと、ミステリ作家志望の一樹お兄さん(通称いっちゃん)がご町内で起るちょっとした事件を解決して回る様を描く4コマ漫画。

 帯に「ミステリー4コマの決定版!」とはありますが、別に本格的なトリックがあるわけではなくて、ちょっとした謎解きといった感じの事件が主体。いやまあ、この作品に本格を求める読者も居ないと思いますが一応。

 謎解きの最中にピコポン、とみんとの頭には事件解決のヒントが浮かびますが、本人が小学2年生なのでいまいちその意味が分からず、いっちゃんとともにそのヒントがどういうものが探る、というのがポイント。
 事件自体がミニマムながら手がかりの無いものなのでみんとのヒントと事件との繋がりを探ることが謎解きの鍵であるという。4コマの尺と、謎解きの手頃さでサクサク読めます。

 キャラも年上のお兄さんに憧れるちょっとおませなみんと、みんとのお母さん(美人)に鼻の下を伸ばすいっちゃん、そんないっちゃんにみんとはちょっと嫉妬して、と微笑ましい関係が出来ているのも楽しいですし、みんとが好きなのに素直になれない男の子とか、いっちゃんに一目惚れした女子高生怪盗など脇役も賑やかに話を彩ります。

 みんとの特殊能力が気になる人もあるかもしれませんが、まあ、そこはそれ、そういうものと割り切って明るく可愛らしいお話を楽しむが吉でありましょう。