友美イチロウ『みーたん』2巻

 コレ書いている時点でamazonに書影が無いので。

 ああ、なんてひどい表紙なのでしょう(褒め言葉)。
 1巻の時もひどかったですが、更にひどい事になっております。(ともに褒め言葉)
 私屋カヲル先生の筆による、『こどものじかん』1巻のパロディ。「みーたん2かん」とタイトルロゴまで合わせているのがバカバカしくも非常にいい仕事してますね。そして「みーたんかよ」も。
 友美先生ご自身が書き下ろしたという表紙イラストは表4に追いやられ、しかも目線をバーコードと価格表記が消しているという素敵な扱い。全くひどいったらありゃしません。(褒め言葉)
 中身も1巻の時同様、雑誌掲載時の時のままハシラの広告やアオリ、次号予告やページ数さえもそのまま収録したライブ感(?) 溢れる作りとなっております。

 というわけで。今日も力一杯引きこもる新人(あらひと)くんと、彼の許にやってきて居候している地底人(?)みーたんの心温まる交流の物語。
 ……ウソです。
 ニートくんに対してみーたんが投げかける容赦ない言葉の刺が、読者のハートをも突き刺すステキ漫画。固まった笑顔でぺろっと核心を突いて逃げ道をなくすような発言をするみーたんが実に愉快であり、且つ、恐ろしい限りであります。

 色々な意味で身も蓋もなくて、個人的には素晴らしく面白いと思うのですが、一応怒らないで読んでね、と。