「チャンピオンRED」08年6月号

チャンピオン RED (レッド) 2008年 06月号 [雑誌]

杉村麦太「装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES」第1話:爆錠

　孤児の首に爆弾をくっつけて保護させて爆破、というのっけからちょっとエグい話で開始。少女が主役＆杉村先生は特徴があるので杉村先生にボトムズを描かせる、というよりボトムズを題材に杉村先生が描く、そんな印象を受けました。

吉野弘幸/佐藤健悦「聖痕のクェイサー」第21話:辻堂美由梨の憂鬱

　どこの誰だか知らないけれど嫌でもみんな知っている「リリー仮面」新登場。間抜けなお嬢様ってステキ。そしてサーシャと非常に関係の深い破天荒そうな関西弁女登場。人間関係にも嵐の予感。しかし、いちいち描写がエロエロでステキですな。筆プレイ。

木々津克久「フランケン・ふらん」Ep.14:MY LITTLE SISTER

　人を殺すために作られたというふらんの妹分 ヴェロニカ登場。人を殺すことの何が悪い、という彼女に対し、博士の求めた科学の発展と人類の幸福のため人を活かす必要がある、と説くふらん。おお、ふらんが人道的なことを――と思ったら、素晴らしい結末を用意してくれておりました。流石はふらんだ！

藤見泰高/カミムラ晋作「ベクター・ケースファイル」Act.16:黒い軍隊

　ドキッ！ ゴキブリだらけの深夜の中華料理店！　
　ゴキブリネタ繋がりでふらんちゃんも友情出演しております。飯屋でふらんの映像を流すとは何たることか。ステキです。
　にしても、ゴキブリは非常に高性能なんですなあ。感心しきり。

中嶋ちずな「アリスの100°CC」第2薫:おヒゲでくんくん♪

　物語的には良い事をしているはずなのに、物語を構成している部品が異常過ぎて凄まじい狂気の作に。爽やかな顔で「毛は友達　毛とアソコは仲良しなんだ」とか言ったり、ブルマの中に顔突っ込んでくんかくんかして尿を浴びたり。凄まじい狂いっぷりと突破力。恐ろしい作品ですわ……。「急急尿律令」はヒドくて笑いました。

南條範夫/山口貴由「シグルイ」第五十七景:瘡蓋

　ただでさえ暗黒面に堕ちていたのに、更なる深みに堕ちて遂に蝦蟇剣法を完成させた頑之助。妄念が生み出した狂気の理論、凄まじいものがあります。原作はかわいそうな人という印象も強かったですが、こっちでは凄みを帯びた狂気の剣士として死狂ってくれそうです。

戸田泰成「ジャイアントロボ 地球が燃え尽きる日」第20話:カナーリの牢獄編1 旅立ちの朝

　カナーリの牢獄目指して旅立つ大作少年と林冲。くせ者揃いの九大天王の中で、人格者として大作の心を惹き付ける林冲。一方、梁山泊に再び現れた白昼の残月。その包帯の下に隠された素顔とは……！　えええッ!?

八神健「どきどき魔女神判！」第19話:メリー5ROUND

　命奪崩壊拳（闘将！ 拉麺男）、キユ先生の巻末コメント、ジョジョ、シグルイ、はじめの一歩、ドラゴンボール、覚悟のススメ、アバンストラッシュ（ダイの大冒険）等々、今号もノリノリなパロディの波状攻撃。バカですねー。だがそれがいい。

二ノ瀬泰徳「銃の花嫁」（読み切り）

　触手マイスターの二ノ瀬先生が銃萌えに挑む！　でもやっぱり触手っぽくなってしまいました、という。
　人間以外の異形に嬲られる女の子+女の子同士でチュッチュ、という二ノ瀬先生の拘りが炸裂しております。