「コミックリュウ」08年6月号

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 06月号 [雑誌]

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 06月号 [雑誌]

安永航一郎「青空にとおく酒浸り」

 しゃせい大会をストレートにネタにしてしまう安永先生はやっぱりステキです。

東冬「嵐ノ花 叢ノ歌」第二話

 太平洋戦争開戦直前の時代設定下敷きにハルピンを舞台として、架空の歴史、中国神話、メカ、クリーチャーなどなどなど設定に非常に魅力的なものが揃っております。まだまだ話の全貌は見えないものの、これからどうなっていくのか楽しみ。単行本になった際にじっくり読み直したい期待の作品。

いけ「ねこむすめ道草日記」第1話:妖桜で道草

 4月号に掲載された第二回龍神賞 銅龍賞を受賞作「妖怪っぽい」がタイトルも新たに連載化。いやー、この連載化は嬉しい。
 可愛いくてにも色気があって躍動感のある画が大変に気持ちいいなあ、と。そしてちょっといい話が展開。
 カッパに押し倒されておっぱい鷲掴みにされてフーッ! ってやっているねこむすめがエロっちかったです。

坂木原レム「となりの部署まで何マイル?」(読み切り)

 単に他部署に書類を届けるだけなのに、山越え谷越え、命の危機も。ラストページに出てきた女子社員が異様に美人でした。
 次号から新連載「フルイドラット」が開始とのことで楽しみ。ネズミが出てくるお話の模様。
 ところで、この読み切りとこないだの「モンスターキネマトグラフ」番外編は単行本に収録されるのかしら……?

横尾公敏「妄想戦記 ロボット残党兵」第四話:機械の足音

 一文字教官との訓練でかつての記憶が刺激される三船。負傷したまま消えた森と高橋。一文字教官の口から語られる各地の機械化人達の様子。そしてロシア西部戦線でのロシアVSナチス。多面的に動き始めた物語にワクワクします。



 ここしばらく「リュウ」は新人発掘に非常に意欲的で、個人的には今一番目が離せない雑誌になっております。面白いモノをどんどん見せてもらって嬉しい限り。