菅原キク『マヨイ屋の店番トキワ』2巻

マヨイ屋の店番トキワ(2) (講談社コミックス月刊マガジン)

マヨイ屋の店番トキワ(2) (講談社コミックス月刊マガジン)

 葉介の願いを叶えるために不思議な宝具を次々と出してくるトキワ。某国民的人気漫画を彷彿とさせる存在ですが、ネコ型ロボットのようにパートナーに求められるどころか、逆に葉介には邪魔者扱いされるわ、出した宝具で事態を紛糾させるわでとんだトラブルメーカー。願いを叶えさせようとするトキワと、別に願いなんて無い葉介のひどく賑やかな日々は続いているのでありました。

 というわけで、先月に続いて早くも2巻目が発売。王になるためにトキワをライバル視する少年 球男が登場したり、にこやかながらドSなマヨイ屋の店番長 アヤメさんが登場したり、捨てられた赤ちゃんを拾ってみたり、マヨイ屋の命とも言える大切なツボを無くしてしまったりと、1巻にも増してヒドいトラブルが山盛り。でも、そんなトラブルの張本人であるトキワは涼しい顔をしている(アヤメさんの登場時除く)のがまた実に良い味を出しております。

 2巻では一層トキワのキャラが際だってきた感じであります。偉そうでマイペースでクールに好き放題やっております。そのくせ弄られ易いのもポイント。ツボを無くしたエピソードでは「ツボの状態がトキワに反映される」という設定のもと「いいのかしら、コレ」という描写がたくさん。バカですな!(褒め言葉)
 アヤメさんを始めとしてサブキャラの皆さんもいっそう濃くなっていてステキです。

 トラブルシューターとなるべきキャラなのに、常にナチュラルなトラブルメーカーとして存在して涼しい顔をしているトキワが面白可愛いったらありません。ネタも濃くなってきて次巻以降も楽しみ。