高崎ゆうき『桃色シンドローム』2巻
- 作者: 高崎ゆうき
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
現代に復活した兵器少女のモモと、彼女を「魔法少女」として調教(?)するオタク青年スミヤ。ちびっこ先生の歌奈も加わって繰り広げられるインドア系変態コメディ、第2巻。
というわけで、相変わらず可愛らしいぽわぽわした絵柄に似ず、たたみかけるような変態ネタが満載。イケメンなのに脳のチャンネルが変態・エロゲしかないスミヤと、1巻のうちはまだ抵抗感があったのにすっかり毒されてしまったモモ。歌奈先生も天然な人なのでするするとスミヤにのせられるばかりで、とツッコミ不在のまま加速するバカ度と変態度。一見爽やかにもっともらしい事を言っているように見えてとんでもない事を口走っているスミヤと、それに乗ってしまう子犬チックでおバカな娘さん達に笑ってしまいます。そしてまた解説コーナーの輪を掛けたフリーダムっぷりったら。
2巻では無口で影のある美少女・藤宮とクローズドサークルな状況で(色々な意味で)ドキドキだったり、現役の兵器少女・727号が現れたりと新キャラと部屋を出ての新展開も。
兵器であるモモの存在意義について727号の登場により再び掘り下げか、と思われたものの、やはりそこはスミヤの変態トークでエロゲネタの向こうに押し流しました。ううむ、この明後日の方向への力強さは素晴らしい。
モモの存在意義というシリアスな話を奥底に秘めているような気配を含みつつ、でもハイテンションの狂った変態トークと女の子達のおバカで可愛らしい反応でとにかく笑わせに来る作品であります。恐らく、未読の人が表紙画から想像するのとは全く違う作品世界が広がっております。ステキ。
- 既刊感想