「チャンピオンRED」08年11月号

水城正太郎/伊藤宗一いちばんうしろの大魔王」第1話:魔王が誕生しちゃった

 聖職者の頂点である大司祭を志す主人公が適正判断で魔王になることを告げられてしまって大変だ、という。ライトノベルからのコミカライズ作品ということで原作未読なのでありますが。志も高くデキる男っぽい主人公の言動が、魔王宣言移行悉く裏目に出る様がユーモラス。でもやっぱり「RED」掲載作の中では行儀が良すぎる作品のような気も。

八神健どきどき魔女神判2」第3話:流派・当方腐敗

 腐女子登場、で銀英伝ネタをベースに今回もパロディてんこ盛り。「シグルイ」の舟木兄弟ネタは絵面的にも卑怯です。噴き出してしまいます。ぬ・ふ・う! ぬ・ふ・う!
 今回も大変にヒドい話でありました(褒め言葉)

藤見泰高/カミムラ晋作ベクター・ケースファイル」Act.21:未知なる侵略者

 本筋に全く関係のないお色気が挟まるこの妙な感じもこの作品の味でありましょうか。>扉絵
 今回は市街地で繁殖するヤマビルの話で、謎の組織とか一切出てこない人と虫との関わり合いを考えさせる真面目なエピソードでありました。

木々津克久フランケン・ふらん」Ep.19:LUST

 学校に通うふらんとヴェロニカ。男子から向けられるいやらしい視線をどうにかしてくれ、と女生徒達から頼まれて――
 社会的動物であることよりも生物であるということに重きを置いて考えるとこうなってしまうのでした、というふらんの名解決。いやー、毎回安定して面白いですわあ。