「アフタヌーン」08年11月号
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 雑誌
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幸村誠「ヴィンランド・サガ」第47話:英雄不在
ようやく語られたアシェラッドの過去話により、覇王の誕生の幕は一区切りつき、舞台は変わってレイフ・エリクソンの再登場。クヌートが歴史の表舞台に現れるこの辺からは、多くの人にとって知られている歴史の流れになって来ると想われるので、その史実をどう脚色していくか、という意味でも今後が楽しみであります。
岩明均「ヒストリエ」第49話:王子・2
ついに出会ったエウメネスとアレクサンドロス。アレクサンドロスがどういう人間として描かれるのか、と興味深く見守ってきましたが、こういう風なキャラというのはちょっと意外であり、その意外さが今後の楽しみでもあったり。
今井哲也「ハックス」cut.5:うP!
二十一世紀日の丸動画、略して「二○動」(にまるどう)。要はアレなわけですが。みんなで作った動画をそこにアップ、という形で、なんかすんごいものをいきなり作っちゃっておりますが。それに対する反応もあって、と。新鮮な感動につつまれているみよしなのでありました。にしても色々ズレているみよしは実に愛らしいですな。コレ毎回言っているような気もしますが。単行本が11月ということで楽しみですな。
岡戸達哉「火曜午後九時」「夏をおぼえる」「DoLL」
三本同時連載のうち、「火曜午後九時」が最終回。淫靡であります。そこはかとなく淫靡で湿ったエロスが充満しております。アベ君のおかしな性癖の原因が結構普通で、もっと変態的なオチでも良かったんじゃないかと思わないでもないですが「そんな話聞きたくないし」と丸山さんが言っていることからも、そこは重要な所ではないのでありましょう。細かい描写の積み重ねが効果的に発揮されているなあ、と。
他の二編も何ともまあ淫靡で、いちいち所作、セリフ回しが巧みエロティックであります。ああ巧い。
都留泰作「ナチュン」第28話:ゲンと光成
第2部開始ということで、一家を構えたゲンさんと運命共同体となったテルナリ。ゲンさんがテルナリに対して持っている負い目と、テルナリの選択がどんな方向に話を持って行くか予想もできません。
野村亮馬「ベントラーベントラー」
今回は2本同時掲載。すみちゃんとクタムさんのでこぼこ――というか非常にユニークなコンビと、傍迷惑で個性的すぎる宇宙人達とのやりとりが楽しい。いやもう、この空気が大好きであります。