「コミックビーム」08年11月号
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/10/11
- メディア: 雑誌
- 購入: 2人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
上野顕太郎「夜は千の眼を持つ」
連載十周年記念ということでウエケンが表紙&巻頭カラー、そして三題噺ならぬ百題漫画に挑む! 読者や関係者から募った100の題材を22ページの漫画の中で全て反映させるという何ともまあ労力がかかる企画。ダジャレじゃねーか! とか無理矢理感溢れるものも多数ですが、それがまたバカバカしさを加速させていて実にくだらなくて(褒め言葉)素敵です。いやあ、本当にバカバカしい!
入江亜季「群青学舎」最終話:本日はお日柄も良く
担任教師の下に身を寄せている女生徒二人、その卒業式のエピソード。式をサボった二人に先生が教室で話した事がしみじみといいですなあ。実に感慨深く、それでいて明るい巣立ち。最終回に相応しいお話でした。
「群青学舎」は終わってしまいますが、次回作は「Fellows!」で長編ということで、そちらにも期待。
唐沢なをき「漫画極道」第31話:巨匠病
雑誌掲載直前になって自分の作品の出来に納得できない、と言い出す新人作家。やがて自分にはいい作品を生み出すための環境が整えられていない、編集者が無能だ、などと言い始めて――
今回もまた実に生々しいお話で。いやー、まあ何よりも先ずきちんと作品を世に出して評価を重ねることが大切ですよね、と。