高遠るい『ミカるんX』2巻
- 作者: 高遠るい
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/10/20
- メディア: コミック
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ウルトラマン的な特撮巨大特撮ヒーローものへのオマージュをふんだんに盛り込み、オカルトフレーバーで味を調え、学園ものの要素まで詰め込んだという欲張った作りでありながら、ブレずにきっちりまとまった凄い作品であることだなあ、と2巻を読んで感心しきり。
1巻時の感想では「この後の展開に予想が付かない」というような事を書きましたが、級友の死を経てシリアスな方向に。そして物語の核心に迫る伏線が各所に張り巡らされ、弥が上にも興味を掻き立てられます。あの「食事」シーンは一体! ヒミツさんの謎は! そして人から出て人を超える存在となってしまったミカさんとるんなの進む先にあるものとは! 散見される謎を拾いながら物語の核に向かってぐいぐいと収束していく物語に興味津々。
そういった謎の数々、ミカさんとるんなの成長などシリアスに進みつつも、ファニーな描写もたくさんありまして、そこがまた良い塩梅に力が抜けていておかしみがあります。ペソマルク星人は実に愛すべきキャラクターであることだなあ。