「チャンピオンRED」09年1月号

チャンピオン RED (レッド) 2009年 01月号 [雑誌]

チャンピオン RED (レッド) 2009年 01月号 [雑誌]

糸杉柾宏「あきそら」

 「いちご」からの出張掲載。すぐ隣に人がいる部屋で近親相姦エロスとドキドキたっぷりで、相変わらず一般紙の規を軽くぶっちぎる描写。ぶっ契り。
 にしてもタブー満載の恋愛劇を多重に仕込んだ話ですなあ。是非色々と突き詰めて欲しいところであります。

南條範夫/山口貴由シグルイ」第六十四景:消失

 藤木といくの過去の因縁を語った後、駿府城での邂逅。そこでまさか星川が――とこういう展開になるとは思ってもみませんでした。原作で他の試合に登場した人物はこういう感じで使っていくのかしら。

雑破業/目黒三吉どみなのド!」どの4:パブロフのパンツ

 執事の「鬼没木」という姓と、扱いのヒドさに笑ってしまいました。おにぼっきって。
 女の子同士の微妙に歪んだプライドのぶつかり合いと、その狭間でいいように弄ばれる主人公。マゾヒスティックコメディとでも言ったら良いのでしょうか。不憫が愉快。

高遠るい「ミカるんX」第壱拾伍話:願いとコアラ

 戦いの間、束の間の日常のおバカっぽいエピソードを描きつつも、凄い勢いで確信に繋がる話が進んでおります。オーストラリアが消えただけじゃなくてもっと大変なものが消えておりますが、さてるんなは一体どうなってしまうのでありましょうか。

木々津克久フランケン・ふらん」Ep.21:ATTEMPT SUICIDE

「捨てた命を拾うぶんにはなにしても問題ないわよねえ…」とは正論ではあるのですが実際にそれをやってしまうと大変であるという。
 着ぐるみのような仮の肉体を与えられた自殺志願者と不幸な少女の出会い。ふらんにしてはオーソドックスな話の運びとハッピーエンドかと思いきや、この後の展開を考えると実は悲惨な結果が待っているのではないか、という。実に捻ってありますなあ。