松本ミトヒ。『メガミのカゴ』2巻

メガミのカゴ (2) (まんがタイムKRコミックス)

メガミのカゴ (2) (まんがタイムKRコミックス)

 メガミ委員会が発足し、実際にその委員長に任命された明美。いよいよ本格的に動き始めたメガミ委員会たちの活躍を描く第2巻。しかし、明美は未だ「委員長」とは認めませんが――。

 風紀委員のような正当派キャラから、霊能者少女のような突飛なキャラまでどんどんキャラが増えて賑やかになっております。
 1巻のヒキでは少年少女のお悩みに対してそれなりに真面目に取り組んでいくのかしら、という印象でしたが、結構明るくバカバカしいノリで進んでいく物語。水着回あり、巫女服などのコスプレあり、サービスシーンも満載で「委員長いじり」が展開しております。
 「見た目が委員長っぽいから委員長にしちゃえ」の原理で明美をいじる南と、いじられながらもきっちり「委員長」として自体を解決してしまう明美のナイスコンビっぷりが愉快。ともすれば完璧超人として面白みの無いキャラになってしまいかねない明美を南が程よく崩してくれます。

 しかし、何で出来て面倒見も良い明美の佇まいは何か、こう、しっかりしすぎていて、「委員長」を飛び越して「先生」とか「お母さん」の立ち位置にまで行ってしまっているような気がしないでもありません。いや、それでもハートをノックする魅力に溢れているから良いのですが。